はじめに
4月以降、オンラインによる授業が各所で行われることとなり、先生方が多くの場所で知恵を共有されています。今後この「急遽のオンライン化」が一段落を見せたとしても、単純に「オンライン前」戻るわけではありません。逆に私達は、急遽のこの環境におかれたことによって、教育のあり方を再考する機会を与えられたように思います。
本来の生徒・学生をどう育てたいのか?自分はどうありたいのか?、その理念を軸にして据え、それを実現しようとしたときの引き出しが、今回のオンライン化で劇的に増えたのではないでしょうか。その手段が目的化することなく、正しく手段として位置づけるために、自分の理念をあらためて見直す機会ではないかと思っています。
TPチャートの更新からオンライン授業を考えるWSのアウトカム
5月4日にTPチャートの更新ワークショップを実施しました。そのときに参加者の皆さんには、まずご自身の理念を見直すためにTPチャートの更新自体を行っていただきました。そして、「理念を実現するためにこの方法を行ってきた(行いたい)」、という関係が明らかになりました。
次に、やっていただいたのが、その方法が「オンラインで」という制約におかれたら、どうする?という考察です。グループでも知恵が共有され、その結果でてきたアウトプットが下記の表1です。左端のカテゴリは、私の判断によるものですが、二列目以降は基本的にご提出いただいた表現のままです。
また、さらに、今手元にこういうオンライン授業の方法をとりあえず知っているけど、これは自分の方針や理念にはどう結びつくのか?を考えていただきました。これが表2としてまとめてあります。
結局「オンラインも手段の一つ」です。特徴をとらえ、限界を見極め、正しく方法として用いていくことで、よりよい教育を実現する手段として定着していくのだと思います。
*この部分(5月4日午後)に相当する動画は現在編集中です。でき次第公開します。
下記に動画を公開しました。
表1 対面型での方法をオンラインではどう実現する?
見出し,キーワードを適当につける.複数も可 | 方法に書かれていることをここに記述してください | 左にかかれた方法をオンライン授業で実現するには具体的にどうすればよいのかを書いていきましょう.複数ある場合にはB,C列をコピーしてください. | |||
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タグ | (対面で用いていた)方法,あるいは,「これをしたい」という事項 | オンラインではこうしたらよいのでは?(リアルタイム) | オンラインではこうしたらよいのでは?(オンデマンド) | 備考:対面の場合より,より気をつけるポイントなど | |
環境づくり | 生徒との関係づくり | 授業始めのつかみとしての雑談、廊下での他愛のない会話 | オンライン面談、授業最初に近況について話したり、聞いたりする | 別立てでチャットルームのような場所を設ける。Slackなど。 | 脱線注意 |
人間関係作り | 初対面の人間関係作り | 顔出しをせずに行うには?? | ? | ビデオオンにすることへの抵抗感。 | |
環境づくり | sli.doやslackの活用 | ・sli.doなどの匿名サイトを利用して,リアルタイムで学生からの質問を受け付ける ・slack等に登録してもらい,学生間のクローズドな情報交換の場を設ける(授業外) |
オンデマンドでは,sli.doなどの匿名サイトの方が有効か(リアルタイムでのやり取りを介さないことからくる質問の心理的障壁を下げる) | ||
安全安心の場 | 行動目標・内容目標 | 疑問を出し合い、みんなで考える | それ以外の疑問について調べる | ||
学生(生徒)の状況(健康状態、悩みの有無など)把握 | 授業の最初は顔出しで出欠をとる。 HRをzoom、meetなどで行う |
? | 画面越しと対面では状況把握がどうしても落ちる | ||
安心・安全な環境づくり, | 分からないことは質問し合う | 少人数のライブ授業では質問ある?と問いかけ、質問に応じる。理解できているかどうかを確認するため、こちらから質問し、答えてもらう。授業後の質問は遠慮なく投稿してもらう。 | 必ず課題を出し、質問があったら遠慮なく課題に書きこむ。コメントで質問に答える。さらに、疑問があったら投稿して全員で共有する。 | 課題のコメントや投稿による質問には、早めに丁寧に答える。 | |
信頼(関係) | 約束事の整理・確認 | ガイダンスで説明。課題の提出期限やチャットのルールなどを最初に確認しておく。 | Teams の投稿機能で共有 | 学生に伝わったかどうかの確認が必要。「いいね」かForms で。 | |
環境づくり | 指名しないで自由に発言させる場づくり | マイクミュートオフでは収集つかないので、チャット機能の活用?Slidoも使えるか。 | メールで | ||
意欲喚起 | 生活規律 | 学校の時間割 | ZOOM朝の会(HR) | ||
学習意欲、集中力 | 約20分ごとのテーマ切り替え、簡単な確認 | 約20分ごとのFormsによる確認 | オンデマンドによる講義の合間にFormsを用いての確認テスト、コメント記入 | ||
学習意欲の喚起 | 授業始めの簡単な復習 | フラッシュカード型教材を使ってゲーム性を持たせる。例えばカードを実際に見せてチャットに書かせる、Quizlet、Kahoot!を使うなど。 | ? | そちらにばかりエネルギーが行かないように。 | |
動機づけ、モチベーション | 気軽に声をかけ、励ましたり、アドバイスをしたりする | 授業の導入で、どのように過ごしていたかなど聞きながら、声をかける | 課題を通して、励ましたり、アドバイスのコメントを書く。 | いつもより、励ましのコメントを多く書く。 | |
授業動画を見る動機づけ | 前で先生が説明することによる力 | 授業動画を見た前提で、引っかかりや難しかったことを共有し、先生に質問をするような形式 | 事前に動画を視聴する(予習課題) | ||
主体性 | 主体的・自立的に学ぶ | 発問から授業を始める | 最初に示して授業にはいっていく。 | 動画配信でも最初に提示する。 | |
主体的・自立的に学ぶ | 振り返りで論述を書かせる。 | 振り返りシートをメールなどを使って提出させる。 | 振り返りシートをメールで書かせて提出する。 | ||
主体的に学ぶ | 違和感を感じている事に行動を起こせるマインドと身体性を育てる/ 自分たちの学びの場を自分たちでより良い場にしていく | (zoom)ブレイクアウトルームの活用/オンライン授業が進む中での課題の抽出 改善方法を考える | 改善策の提案を発表できる形にまとめておく | ||
主体性,深く学ぶ | 理解することは説明できること | Googleスライドを使って説明する | 説明を聞いてわかったことをまとめる | ||
主体的な学び | 振り返りカードの提出 | 何が分かるようになって、何が分からなかったかを振り返りカードに書かせて提出させる。 | 動画の終わりに、提出するように指示をする | 対面授業の空気感がないので、特に分からなかったことを書くことは大切であることに留意する。 | |
主体性 | フィードバックシート | チャットによる質問・コメント | 授業後にフィードバックシート提出(Forms利用) | よりリアルに授業に参加している意識が強まる、ライブ感 | |
自律的学習者 学び合い | 学習計画を自分で立てる 答えを自分で考える |
Zoom breakout, Google Classroom, Poll, Mentimeterなど | Google Classroomの課題と提出日をみて計画を立てる | 生徒が取り組みやすいようなワークシートをデジタルで作る 画面上を整理して、段取りをきちんと整理しておく ツールを活動に合わせて使いこなす |
|
主体的に参加する。自律的に学ぶ。 | グループディスカッションや協働の重視 | (zoom)全体セッションで活動の意義や流れをよく理解してもらい、グループ活動に入る。 | どの人にもコメントをつける、意見を述べるなど開かれた態度が必要であることを伝える。そういう雰囲気を作る。どうやって? | 対面では雰囲気や学生の様子をみて授業を進めていたが、オンラインではそれができないので、①事前によく活動の意図や流れを明示しておく、②活動の途中で声をあげられるツールを用意しておく(zoomの中のヘルプ?チャット?) | |
自己調整学習 | 学習計画表の提出・確認 | Googleシートでオンライン計画表を生徒・教員間で共有 | 完璧を求めすぎない。緩く続けていく。 | ||
自律的な学習者を育てる | オンデマンドでの学習後にリアルタイムに協議し、考えを深める | オンデマンドでの学習後にリアルタイムに協議し、考えを深める | |||
コミュニケーション・グループワーク | ちょっとしたコミュニケーションの場の提供 | 興味を持たせて生徒同士で雑談のように相談させる | 普段よりオーバーアクションをする | 生徒が体を動かすような活動を取り入れてアクティブにさせる | 生徒の家庭環境によって、発言しづらい場合があることを念頭におく。 |
コミュニケーション実習 | 目的・目標をオンラインで達成できるかを十分に考えた上で,授業計画を改善する | ZOOMの機能により,対面に似た体験を行うことが可能だが,情報量が個人のPC環境に依存する点・そもそもデジタルで得られる情報が制限される点が問題 | オンデマンドでの実施は想定されない | 対面でしかできない,と判断されれば,対面で実施する方法を検討するべき | |
関係性の構築 | 対面でのコミュニケーション | 雑談の時間を設ける | 雑談の時間を設ける | ||
関係性の構築 | 雑談の時間 | 雑談の時間の設定、雑談プリントの共有 | 雑談用zoomルームの設定 | ||
関係性の構築 | 互いに自己紹介 | ||||
学生同士の関係性 | 学び合い・教え合い 情報の共有方法 |
チャットの機能をうまく使う | チャットやメールもOK | リアルタイムでは、TTが有効かも。映像では相手の表情を読み取ることも大切。 | |
生徒同士の話し合い | 4人班をつくり、話し合わせる。 実験をさせる。 |
zoomのbrealout room機能を使って話し合わせる。 | Classi等でリフレクションを書かせる。 | Classiにつながれない生徒への配慮が必要 | |
生徒の協働作業 | 積極的な話し合い | (zoom)ブレイクアウトルームでグループトークさせる。 | メーリングリストに書きこませる。 | 必ずコメントするルール | |
協同的に学ぶ | |||||
協働学習 | 生徒で自由にグループ活動、個別活動を選ぶ。 | 希望する生徒・メンツを申請してもらい、その生徒たちだけブレイクアウトルームへ送る | メンツをどのように決めるか | ||
協働学習 | 生徒同士の学習進度や理解を共有し、生徒同士で教え合う雰囲気を作っていく | 生徒のeポートフォリオの内容を共有 | |||
グループワーク | 2人組でペアワーク | Zoomのブレイクアウトルームを活用。2人組だとネット環境のトラブルなどがあり得るので、3人組が良いのかも。フリーライダー防止、全員の活動総量をあげる意味では本当は2人が理想 | 共同編集など? | ||
グループワークの成果 | えんたくん、模造紙等 | google spreadsheet | |||
ペア・グループワーク | お互いを知る活動を多く取り入れる | zoomのブレイクアウトルームを利用 | |||
意見の共有 | 学習者の意見を共有する | 今やっているような、共有シートへの入力 | googleフォームに考えたことを入力してもらう→集計結果を資料として配信→それを踏まえた考察をレポートとして提示 | ||
学びの協同化 | 教室で実施している『学び合い』のように、個人の自由な意思で協同の学びを実現させる | ZOOMのブレイクアウト機能や、remoのようなツールを使うことが可能だが、生徒の環境がそろわず現実には実行不可能 | 教育用SNSのedmodoを使って試行中 | 学校全体で取り組めない(全員参加が見込めない)場合の、学習活動としての位置づけ | |
学生とのやりとり | 授業外での質問、相談 | Zoomのオンラインオフィスアワー(予約制) | Edmodo(LMS)での質問受付、クラスのLINEグループ | ||
多様性・他者を大切にする。 | ペアワーク・グループワークを必ず入れる。 | ZOOMのブレイクアウトルームを活用して、ペア・グループワークを行う。 | |||
生徒間のつながり、多様性の受け入れ | 違いを楽しむ。違いに気づく | 朝のSHRなどをZOOM Meetで行う。チェックんとして、チャット上で、あいさつと、ばらばらになるような質問を投げる。 | まだ行っていないが、新1年生には、Googleスライドやロイロノートで自己紹介を作成させたい。 | 心理的安全性の確保 | |
つながり | 学生(生徒)間のつながり | HRをブレイクアウトセッションで行う | ? | 新入生は特に厳しい | |
学び合い | 演習中の学生(生徒)どうしの学び合い | ブレイクアウトセッションで行う | ? | ||
授業スタイル | 情報の収集 | 課題に取り組むにあたりオンライン上から情報を収集する | google scholarより論文を, google arts cultureで芸術作品を参加者で共有する |
好きな時に必要な情報の収集を行うことができる | 使い方について全体でもしくはメールなどで確認する |
授業のスタンス | 厳密性よりも、楽しむ姿勢を持ってもらうようにする | 自分のオンライン授業を振り返ると、普段よりもつい内容が多くなってしまい、楽しむところまでいけないこともある。内容を押さえて、面白いと思ってほしいポイントはどこなのかをちゃんと考える。 | どこを楽しいと思えるかは、本来、個々人によって違うはずである。オンデマンドでできる状況だからこそ、生徒たちには自由に考えてもらう機会を作り、何を疑問に感じたのか・何が面白いポイントなのか・どのように自分は考えたのか、などを表現してもらう機会を作る。(Google Classroomの「質問」や「課題」を用いたり、スプレッドシートに集約するなどする) | 左にも書きましたが、普段よりも内容が多くなってしまいがちだと感じている。生徒の状況、息遣い(?)を知るために簡単なアンケートを取ったり、ストレッチを効果的に入れたりなど工夫する。 | |
質問 | 対面、コメントシート | チャット | google form | ||
問いの構成 | 考えさせる問、一問一答でない問 | 事前の質問(Formsのアンケート形式など用いて集約)などで考えたいポイントを焦点化しておく。単純な誤読や解答が明快なものをオンタイムで扱わなくて良いように区別する。 | オープンエンドの問を設定する、解答に対するフィードバックの投げかけ方を工夫する(共有、解答に至るプロセスの可視化) | ||
思考力を育む | 日々の教材研究をしっかり行う | 問いを重視する | 問いを重視する | sli.doの有効活用 | |
毎時の学習目標の提示 | 今日は何が分かるようになればよいのかをスライドで明確に提示する。 | 動画のはじめに必ず提示する | |||
有効な授業 | YouTubeの活用 | YouTubeの視聴を事前課題にしておき、zoomの授業で感想を言い合う。 | 有効なYouTube番組を反転学習として見せて、感想をGoogleフォームに書きこませる。 | YouTubeの選定が難しい。 | |
学びのスタイル | 当たり前だが、全員が同じ授業を受講する | 授業の達成目標と達成する期間を明確に示しておけば、オンラインだからこそ学びの多様性があっても良いのではないか。教員は、それぞれの学生(生徒)にあった勉強法を探してあげるサポータとしての立ち位置でも良いのでは?ライブ感がある方が好きな人は、リアルタイムのオンライン授業を選択する。 | 左に同じ。
オンデマンド型がしっくりくる人は、オンデマンド型の授業を受講する。例えば、自分のペースで進めたい人など。しっかり、質問を受ける場所/方法(学生間の交流も含め)を用意する。 |
知識の一方通行ではなく、自分で選択して学んでいくことをしっかり説明していく。自分にあった、学習スタイルを見つけて欲しい。 | |
非同期型授業の集積 | |||||
授業 | 生徒の発言を拾う | ZOOMのチャットで発言をしてもらう slideを使えば匿名で発言することができる |
スクールタクトやブレストliveなどをつかう | ||
わかりやすい授業 | 見やすいスライド | 対面で用いるスライドよりも文字サイズを大きくする。 | 対面で用いるスライドよりも文字サイズを大きくする。 | スマホでも見やすいように配慮 | |
授業の記録 | 生徒の手元に授業の内容を残す | チャットの保存で代替できるか? | ワークシートのPDFを送る(プリンターのない生徒も多いが) | ||
文字指導 | 漢字はイラストなどいろいろな方法で導入・練習を行う | ホワイトボード機能を用いてipadでタッチペンを使って書き方の指導及び学習者にも書いてもらう | スマホからだと画面が小さいか | ||
学習内容のアウトプット | 学習内容を発表する | Zoomで、画面共有しながら発表、ピアエバリュエーションはチャットもしくは発表後に | Flipgridに、発表動画を撮影して投稿、ピアエバリュエーションは動画での返信 | リアルタイムでは聞くときのルールの事前確認(ミュートにする、質問やコメントをチャットに書く、表情やジェスチャーで聞いていることの表示) | |
相互依存 | 授業時間を個人の判断で自由に使う | (グループワーク) | (互助システムの構築) | 教員の都合ではなく学習者の都合で時間を使えるようなしくみの必要性 | |
学習理解 | テレビで資料提示をする | PowerPoint資料 | 授業の参考になる動画の紹介 | 学校用HP・Googlesite | |
学習理解 | 学習進度や理解の把握 | アナウンスする | 成果物のチェック・把握 | eラーニング・クラスルーム | |
生徒の知見や可能性を広げる | zoomを使って様々な講演会等を行う | 対話を重視したセッションとして使用 | sli.doを使って生徒の質問を受け付け答える | ブレイクアウトをつかってプレゼンや相互に高める授業形態を作る | |
知識伝達 | 講義 | パワポをZoomで | LMSに音声ファイルと授業資料ファイル | ||
知識伝達 | 焦点を絞った講義 | 短時間の講義 | ウェブ上の動画の視聴 | 一度の知識伝達は最長15分を意識 | |
キャリア学習 | 卒業生講演会や、企業の見学 企業の見学においては、企業理念やCSR、その企業の強みから、社員さんの仕事に対する誇りなどを、工場などの見学とともに実施。 |
MeetやZoomで企業の方や、卒業生を招く。質問はsli.doがいいかも。体育館でもできる。 ただし。五感の中の聴覚以外の刺激をどうするか課題。送ってもらうなどの検討が必要 |
Google スライドの共同編集で報告資料を作成。 資料は、ネット・送付・オンラインでのインタビュー |
世代を超えた学びとしての礼儀、ビジネスルールの理解。ビデオ会議のスムーズな進行方法。双方のメリットを探すこと。 | |
キャリア形成支援 | (医療専門職)実務者に参加してもらう | zoomの授業でゲスト講師をしてもらう | zoomの授業でゲスト講師をしてもらい 録画したものを学生が視聴 |
遠方の実務者にも参加してもらえるのはオンラインのメリット | |
ツール | 使う道具 | 研修・同僚からの口コミなど | 仲間と協力して「とりあえずまず使ってみる」ex)今日はZoomのホワイトボードと「lino」でどんな使い方が出来そうか、実際に使ってみた | Slackなどのチャットツールを活用するなどして、非同期での情報共有を図る | |
オンラインでの質問作り | sli.doを利用 | ||||
ゲーム活動 | ゲームなど楽しい活動を取り入れる | kahoot! Quizlizeなどのクイズアプリ | kahoot! Quizlizeなどのクイズアプリ | ルールの説明を丁寧にする | |
可視化 | オンラインホワイトボードを使う | zoomのホワイトボード機能 | ? | リアルタイムのみで有効かな? | |
e-portfolio | 自分自身のことが語れる活動を実施する | Padlet | |||
ブレスト | 生徒同士が紙で行っていたブレストの問いづくり | miroを用いてブレストを行う | ? | ||
テスト・課題・実験 | テスト方法 | 基礎学力定着の確認 | Googleフォームの小テスト機能を使う | カフートというアプリもある | 生徒へのやり方の周知 |
テスト方法 | 基礎学力定着の確認 | Googleフォームの小テスト機能を使う | Quizizzだと、リアルタイムでもオンデマンドでもできる | ||
提出物の確認 | 最小限の時間で学習内容を確認する | ロイロノートで提出。紙ベースでも動画でも可 | 添削した回答の返却 | ||
成果物の提出 | レポート、ポスターを直接提出させ、それに対してコメントをつけて返却 | 写真にとってzoomで見せ合う。 | Googleフォームで提出させる。 | 大部なレポートはメール添付で送信させる。 | |
生徒への課題 | ルーブリックの活用 | 全体で、評価項目や内容を確認 | 読んだだけでわかるルーブリックの表現を工夫 | 課題を取り組む前に、ルーブリックを確認させるように習慣づける | |
実験 | 化学の学生実験(生徒実験) | ?(演示実験をリアルで行って中継するのが精いっぱい) | ?(演示実験を動画に撮影するのが精いっぱい) | ||
実験、観察 | ラボでリアルに実験を行い、事象や現象を観察することで気づきや疑問をつくる | 実験動画の視聴、PhETなどのシュミレーションソフトの利用 | 実験動画の視聴、PhETなどのシュミレーションソフトの利用、家庭で行える実験の提案 | 危険なものは家でさせない。着目すべきポイントを整理したものを提示する。 | |
評価 | オンラインのテスト・評価 | ペーパーテスト・平常点 | プレゼンやスピーチなどの形式にする | (1)パフォーマンス課題にする。 (2)何度でも挑戦できるようにすることでカンニングの必要性をなくす (3)平常点の重みを増やす |
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オンラインでの評価 | テスト | 複数の方法を用いる。 ①3人でbreakoutで話し合わせ、それを提出してもらう。 ②パフォーマンス課題 ③学習課程(ポートフォリオ) |
Classiなら、②③は可能。 | Classiにつながれない生徒への配慮が必要 | |
学習の評価 | ルーブリックの活用 | ? | Googleclassroom内のルーブリックを活用 | 課題と同時にルーブリックを提示する。生徒も教員もルーブリックを記入する。 | |
課題提出、相互評価 | seesaw(授業SNS)に提出する | スクールタクト へ提出する。コメント欄への相互評価といいね!ボタンを押す。 | 授業外でも同様に行える。 | 評価の基準を明確に生徒に伝える。生徒の授業外課題として指示をしておく。 | |
フィードバック | レポートへ相互フィードバック | GoogleDriveにファイルを置いてFD | GoogleDriveにファイルを置いてFD | ||
フィードバック | レポートにコメントを書く | ? | LMSで課題を提示→提出された課題にコメントをつける | ||
評価 | 持ち込みなしの語彙・漢字試験 | カメラをつけての試験? | 持ち込みありの試験に変更する? | ||
楽力向上 | ペーパーテスト以外の部分も評価する | 笑顔を大切にする | コンテンツを増やす | クイズを入れる | |
振り返り | 授業後に生徒自身が自己評価を行う | スタディサプリやgoogle formなどで、アンケートを作成する | スタディサプリやgoogle formなどで、アンケートを作成する | 文字だけで、間違いなく伝えられるような表現を用いる | |
振り返り | 授業後に今日学んだこと、気づきをコメントシートに書いてもらう | オンラインワードで学生一人一人のファイルを作り、編集可能の共有にする | もっといい方法があるかも? | ||
振り返り | リフレクションカード | いつも通り、Forms で | Forms で | 期限を切って回答させる | |
ルーブリック ポートフォリオ | 非同期のオンラインのファイル機能を使用する | 非同期型と同期型のメリット・デメリットを使い分ける | |||
ルーブリック | 各課の目標を観察可能なものにし、ルーブリックで確認する | Google classroomのルーブルリックを利用 | |||
教員自身 | 教員間の情報共有 | 職員室の三密を解消する | Teamsでオンライン会議 | データ共有もできる | |
自分の心、体、魂が求めていることに耳を傾ける | 自分が感じている事をアウトプット(日々/小さい事でも) | ||||
しあわせに生きる | 授業のオンライン化への挑戦・継続 | 相手の時間を奪っていることに配慮する | テンポを大事にする | ネット環境が同一でないことを前提とする | |
教員の技量向上 | ICT苦手な職員も一緒に取り組める | Zoom練習会(希望者のみ、在宅可) | Teamsにオンライン学習の進め方マニュアルのファイルや動画、リンクを入れる | ファイルを入れるときに、投稿(チャット)機能で、全員に呼びかける |
表2 オンライン授業での方法はどのような方針や理念に結びつく?
オンラインだからできること,オンラインでしかできないこと,今とりあえずオンライン授業で知っている方法について書いてください | 方法の上位にある理念や方針をそれぞれに記入してください(ある方法の上位にある方針や理念は,たくさんあると思いますので,適宜行を増やしてください.) | |
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オンラインでできること | 方針(できるだけ簡潔に) | 理念(できるだけ簡潔に) |
いつでもどこでも授業に参加できる | インタビューしたい人や交流したい人を授業に巻き込める | 自分なりの価値を発揮し、身の回りや社会に貢献する経験をしてほしい |
普段話すのが得意でない生徒もチャットなら積極的に発言してくれるかも | たくさんの生徒の意見を聞く。 | 物事を多角的に考える力を身につける。 |
ドキュメント使った同時編集 | 他者の考えに触れながら自分の考えを深める | 多様な価値観の中で自分の価値を発揮する |
学校とは異なり、家の中にあるものを簡単に持って来られるので、家の中にあるものでも理科の実験(の簡単バージョン)ができるということが実感できる。(※時間・技術・安全性を考えると、一部の実験のみだと思いますが…。) | 楽しむ姿勢 | 生きることを楽しいと思えること |
文脈共有ができないからこそ、明確に言語運用する必要が生じる(「さっきのやつ」とか「あれ」などの曖昧な表現が使えない)離れた人と意思疎通するトレーニング | 主観や誤解を排して、文章や言葉を理解する力をつけさせたい | 他者とつながる共有財産としての言語理解力→周りの人を信頼しながら自律した学び手に |
オンデマンドの動画を自分で止めながら試聴できる | 学習者の理解するペースに応じた対応ができる | 個別最適化の授業を展開できる |
教員の研修、研鑽のための経済的心理的ハードルを下げる | いろいろなオンラン研修やワークショップを紹介しあう。共有する | よりよい社会のために、社会も自分も変えられる。 |
単語学習など単調な作業をゲーム化(Quizizz、Kahoot、Quizletなど) | 達成感を感じてもらいたい | 自己肯定感を持ってほしい |
eboardやQubenaなどのアプリ | 基礎学力の定着・認識 | 今必要な義務を認識してしっかりこなす |
LMSでの質問のシェア | 安心できる学習環境 | 自律学習を促したい |
学習内容の解説・練習 | 子どもも大人も安心して学べる | 自ら学ぶ人 |
声をあげられるツールがあればだいじょうぶ | だれでも参加できる | 主体的、自律的に学ぶ/行動することができる人になってほしい |
生徒がオンライン授業が終わった後でも先生と繋がりたいと思ったらいつまででも話せる | 学び続ける人を育てる | |
顔を見る | 心も体も大切にする | 自身と他者を大切にする |
授業動画を好きな時刻に好きなだけ見られる | 生徒が「出来る」感覚を持てるようになる=自己肯定感の醸成 | 自分自身が成長し続けることで、より良い自分・他者・社会へ |
edmodo(教育用SNS)を使った相互交流 | 生徒にとって、放課後のゆるい学び的な場を作る | 入学後、ほとんど顔合わせができていない1年生に交流の場をつくってあげたい |
学習方法などを普段より多く個別面談できる | 学習者の学習能力の振り返りの手伝い | 自律した学習者になるために |
なるべく小テストや課題提出のためにLMSを使えること | 結果がデジタルポートフォリオにたまる | 学習者がモチベーションを高い状態で学習を進めてほしい |
学校の外(地域・社会)との結びつき | OBや教員の人脈で社会人や学生と繋げるイベントを実施 | 他者との交流が自分・他者を共に成長させる |
ゲストティーチャーの要請 | 学校外の人材をゲストティーチャーとして招き、生徒と双方向のやりとりをしてもらう | ワクワクする学び |
ワークシートの共有 | 同時進行で意見を交換する | 主体的な学び |
データとして保存 | 生徒が「出来る」感覚を持てるようになる=自己肯定感の醸成 | 自分自身が成長し続けることで、より良い自分・他者・社会へ |
時間や場所に制約されない二者面談・探究指導 | 探究の相談やファシリテートを随時Zoomなどで実施 | 自分の尖ったもの(武器)を持つことで人生が変わる |
授業と同時に質問を集められる | 分からないことを分からないと言える生徒を育てることができる | 社会課題を解決する基礎力をつけるための学校 |
素早い、丁寧な応答ができる | コミュニケーション力を高める | 問題に関心を持ち、自分の立場で解決できる |