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ファシリテーションのこと(1)

はじめに

この夏に入り、大学や教育委員会、勉強会グループなどでTPチャートの研修が続きました。近頃、研修の後に「安心して振り返ることができるファシリテーションだった」と感想をいただけることがあります。この言葉はとても嬉しいものです。

もともとは人前に出るのが苦手で講演前は手に汗をかき緊張する性質です。特に、マイクを通すと呼吸のタイミングを忘れて息苦しくなったことも数知れず。それから比べると、現在の自分の成長を感じます。

経験が私を育ててくれたとはいえ、研修は毎回参加者が異なりますから、毎回が初めての研修で試行錯誤の連続です。それでも、今後TPチャートの広がりにおいては、私自身のファシリテーションについて一度振り返っておくことが、役に立つかも知れないということで、ちょっと自分について考察したことを書き留めておきたいと思います。

ファシリテーションの前に

自分のファシリテーションが「うまくいっている」という評価をいただいている、という仮定のもとでの話です。

自分のファシリテーションを考えるにあたり、まず大前提となるのは、ファシリテーションはその現場に至るまでに色々と準備してきた土台に乗っかっているものである、ということです。自分の大学で担当している「教え方」の授業においてもこのことは「ADDIEモデル」として紹介しているものです。ADDIEモデルとはA(Analysis:分析)、D(Design:設計)、D(Development:開発)、I(Implementation:実施)、E(Evaluation:評価)の頭文字をとったもので、効果的な授業設計のプロセスを表すモデルです。

ここで、ファシリテーションをしている段階とは、「I:実施」にあたり、この段階に至るまでに、参加者について情報を集める「A:分析」、研修についてデザインする「D:設計」、実際の提示資料などを作る「D:開発」の段階があります。これらが丁寧に行われていなければ、「I:実施」はその場しのぎの振る舞いに過ぎません。

TPチャートの研修は、まず、このA・D・Dの段階が丁寧に練られています。参加者や場の特徴をふまえ、周到なデザインを行い、ワークシートや提示資料、配布資料が実装されています。この部分は、研修をよりよいものとする上で非常に重要です。

方法:TPチャートにならって振り返る

上記を踏まえた上で、では、ファシリテーションについて考えたい。

どうやって振り返ろうか。振り返る方法をあれこれ考えて、結果TPチャートに準ずる形で振り返ることにしました。やっていることを挙げて、その方法→方針→理念という形で、自分がファシリテーションにおいて大切にしていることをまとめていきます。

今回自分だけでチャートを作ってみたので、今後ブラッシュアップされていく可能性が十分にあります。ということで今回のバージョンをV0.1としておきます。

*このTPチャートは、パワーポイントで作っているものです。ワークショップでは準備の制約がないためアナログですが、更新や保存のしやすさはデジタル版のほうが優れています。ご要望があって、先日作成してみました。左に少し見えていますが「付箋」に相当するものが予めセットされているので、お使いになりたいかたはこちらからどうぞ。

このチャートを作るだけで、今日は一区切りとします。それぞれの付箋についての考察、解説はまた後日にします。